【すべての基本は国語力】
中学や高校における学習は、まずは授業を受け、先生の説明を聞き、板書を見て理解することから始まります。
そして、授業というのは、基本的に日本語で進んでいきます。
英語の授業でも、英語の文法を日本語で説明します。

だから、先生の言っている(黒板に書く)日本語が正しく理解できなければ、教えられている内容も理解できません。

当たり前ではありますが、世の中の生徒さん、親御さんを見ていると、国語を軽視しすぎです。
日本語だから、勉強しなくても大丈夫なんて、考え方が甘すぎます。

子どもたちは日本語の理解についても発展途上ですし、語彙力(言葉の意味に関する知識)も不足しています。
正直、教えながら、「この言葉も知らないのか」というように感じることもしばしばです。

もちろん、私自身は、子どもたちは語彙力が乏しいことを前提に、難しい言葉はできるだけ使わないで授業を進めています。

先生の技量によっては、「先生の説明がわかりにくい」こともあるでしょう。けれども、「自分の国語力が不足している」可能性がないか考えてほしいのです。

国語(=日本語)も言語です。言語はたくさん話し、たくさん読み、たくさん書き、とにかくたくさん使うことで磨かれていきます。
本を読みましょう。子供向けの新聞を読むのもおすすめです。
日記を書いてみてもいいと思います。

豊かな語彙によって、自分の感じたことや考えたことを、正確にバリエーション豊かに表現することができます。

どの教科を理解するにも、まずは国語力の底上げから。
できれば、小説だけではなくて、説明文も多めに読んでほしいところです。