「塾って授業の前は何してるの?」「昼間は暇なの?」
塾を経営していると、この質問はよくいただきます。

授業前の時間も色々とやることはあるのですが、代表的なところで言えば、カリキュラムの作成、宿題の作成と丸つけです。

大まかなカリキュラムはあらかじめ組んでありますが、前回の授業の進み具合によって、今日の授業のプリントの出し方をeトレで設定します。
それと同時並行で宿題の準備もします。
一人ひとりの授業の進み方が全く異なるので、塾生ひとりずつ顔を思いうかべながら、前回の授業を思い出しながら、作業を進めます。
毎日のルーチンワークです。

もう1つのルーチンワークは、丸つけです。
「丸つけね、単純作業じゃないの」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
実際、単純作業として、アルバイトにさせてもいい業務ではあります。

ただ、丸つけも侮ってはいけないのです。
自分で丸つけをしていると、塾生がどこまで理解できていて、どのポイントで間違えたのか、よくわかります。
例えば、数学なら途中式のどこまでが合っていて、どこでどんなミスが発生したのか。
英語なら時制の間違いなのか、文法なのか、単語なのか、間違いの原因を見ながら丸つけをします。

ただ正解か不正解か、正解率をコンピュータ画面の数字で見るのではわからない、小さなつまずきのポイントを知ることができます。
その小さなつまづきを、次の個別指導の時間にフォローすることで、塾生の正解率アップ、成績アップにつなげていくのです。