【主体的に学習する態度をどう育成するか~教育ニュースを読む②】
またも、ベネッセ教育情報サイトに興味深い記事がありましたので、ご紹介します。
「来年度以降、通知表も変わる!」というタイトルですが、内容は、学習評価の観点が変わりますよ、というのが大きなテーマです。
新たに「主体的に学習に取り組む態度」が評価の観点として加わります。
これをもっと具体的にすると、「(1)粘り強く学習に取り組む態度(粘り強さ)(2)自ら学習を調整しようという態度(自己調整力)……の両側面から評価する」とあります。
この記事を読んで、私の個人的な感想は、「主体的に学習に取り組んでくれる子は、そりゃ理想的だし、成績は伸びる。むしろ、そういう子をどう育むかのほうが問題だ。」というものでした。
学習塾に通うお子様は、全員とは言いませんが、学習に主体性がなかったり、粘り強さや自己調整力が欠けていることが多々あります。
だからこそ、親御さんもなんとかしてほしくて学習塾に通わせるわけです。
そこで、学習塾では、子どもを激励しながら、勉強の進め方を管理して、学習をサポートしていきます。
ここで問題なのは、「主体的に学習に取り組む態度」が評価されるようになるからといって、自然と子どもたちがみんな主体的に学ぶようになるわけはないということです。
私たち大人が、子どもたちの「主体的に学習に取り組む態度」を育てなければならないのです。
それは学校の教育現場で、あるいは家庭で育むことでもありますが、経験から言えば、簡単には育ちませんし、正解はありません。
いずれ、学習塾に求められることも変わってくるでしょう。
今は、帯屋進学塾でも、塾生のためにカリキュラムを考え、プリントを用意し、手とり足とりやっていますが、あまりやりすぎると、確かに主体性が育たない可能性もあります。
頼られる塾でありたいとは思いますが、塾に頼りっきりも問題です。
実際の運用がどうなるかも含めて、今後の動きを注視していく必要があります。
記事引用元:ベネッセ教育情報サイト
https://benesse.jp/kyouiku/201905/20190515-1.html