今年は教科書改訂の年であり、平戸市・松浦市では英語の教科書が今までの「ニューホライズン」から「サンシャイン」へ変わりました。

学習指導要領が変わったことで、英語は難しくなりそうだ…という情報は教材会社さんから入ってはいましたが、実際に塾生の反応などを見ていても、確かに難しいですね。

すでに英語でつまずいている中学1年生が多いのではないか…と心配になっています。

 

中1の英語の「Program1」のeトレのプリントから抜粋です。

 

「Are you from~?」で「あなたは~出身ですか」は問題ないですが、

「Where are you from?」で「あなたはどこの出身ですか」がいきなり出ています。

Whereは文法上「疑問詞」に分類されるのですが、疑問詞は去年まで中1でも2学期に出てきていたのです。

確かに出身を聞く表現というくくりで一緒に教えるのは合理的に思えるのですが、疑問詞という概念がない中1生に、学校の授業で「普通の疑問文は文の終わりを上げ調子で読んで、whereから始まる疑問文は下げ調子で読むんだよ」と教えて、どれくらいの生徒さんが理解できるのか不安です。

それ以上に驚いたのは「want to~」で「~したい」という表現が急に出てきていること。「want to」のtoは<to+動詞の原形>のtoで、つまり不定詞です。

不定詞は去年までのニューホライズンだと中2の2学期に学習します。ただ、不定詞全般を中1の最初で学習するのではなく、want to~だけが登場しています。

中1(しかも5月の段階の生徒)に対してあまり難しく文法的な説明もできないので、「これはこういう意味だから、とにかく覚えて」と言うほかないような…。

助動詞のcanを教えた後だったら、後ろも原形になるのは同じですし、助動詞の一種だと思ってくれれば良いと言えないこともないですが…。苦し紛れですね。

 

逆に言えば、わが塾生は「去年より英語が難しくなっているぞ」「ここが去年と違うところだよ」と私から言われているので、それを前提にテスト対策をすることができるわけです。

塾生の皆さん、同級生に差をつけるチャンスだと思って、一緒に勉強していきましょう。