【あなたはどのタイプ? 勉強のタイプ別診断②】
前回は勉強のタイプを4つに分けました。今回は、それぞれのタイプ別に勉強のアドバイスを考えてみましょう。

◆タイプ① 「勉強熱中」タイプへのアドバイス
 このタイプの発展形は、「自主自立」で勉強するタイプです。
 自分からやるべきことを見つけ、自分から問題集を探し、どんどん自分で前に進んでいけるようになれば、もう最強ですね。塾に行く必要もありません(笑)
 ただ、勉強の熱が冷めてしまうと、「やればできる子」タイプになってしまうこともあります。
 モチベーションを維持・持続させるために、「将来の夢」や「なりたい自分」を具体的に想像してみましょう。そのために何をすればいいか、考えてみてください。できるだけ、大きな夢を描いてください。中学生や高校生の段階で、何かをあきらめる必要なんてない。可能性は無限大です。

◆タイプ② 「コツコツ努力」タイプへのアドバイス
 前回の記事でも触れましたが、このタイプは、終わらせることが目的になってしまい、「頑張っているのに伸びない」となってしまうことがあります。
 これを防ぐためには、「1つ1つの単元、または1問1問の問題を確実に理解してから次に進むこと」を徹底してもらうことが最も効果的です。少しでも疑問点があれば必ず立ち止まり、1つ1つを丁寧に理解し、確実にできるようになることを意識しましょう。
 終わらせることが目的ではない、できるようになることが目的だと自覚してくれれば、成績も軌道に乗ってきます。
 そうやって、コツコツやっているうちに、だんだん勉強のやり方のコツをつかんできて、「勉強熱中タイプ」へ移行していくでしょう。

◆タイプ③ 「やればできる子」タイプへのアドバイス
 このタイプは、モチベーションアップが突破口です。モチベーションは本人の内側からわいてくるもの。最終的には本人が「変わろう」と思うことが必要です。ただ、放っておいても、なかなか変わらないので、周囲の働きかけも必要です。
 勉強する「目的」や「目標」を一緒に考えましょう。将来の夢、なりたい仕事、なりたい自分、憧れの人、実現したいこと、やりがいを感じること、自分が熱中できること、やっていて面白いことはなんだろう、将来どんなことにつながるだろう。そういったことを突き詰めて考えていると、何か見えてくるはずです。
 そもそも、このタイプは理解も早いですから、なにかきっかけを与えれば、ぐんと伸びます。いつのまにか、「勉強熱中タイプ」に移行している、なんてこともあります。

◆タイプ④ 「自信喪失」タイプへのアドバイス
 このタイプは、自信を持ってもらうこと、「やればできる」という感覚を取り戻してもらうことが最優先です。
 最初は、比較的得意な単元や教科、面白いな、興味があるなと思う単元や教科からスタートしましょう。伸ばしやすい単元から始めて、「やればできる」という感覚を味わいましょう。苦手な単元でも、根気よくやれば、「やればできる」という感覚は味わえます。そのことを納得してもらいたい。肌で感じてもらいたい。
 周囲も「いきなり全部できるようになる必要なんてない。できることを1つずつ増やしていこう。」そうやって励ましていきましょう。叱るのは逆効果ですよ。
 本人が「できることを1つずつ増やす感覚を身に着けてきたな」と自覚したときには、すでに「コツコツ努力タイプ」に移行しています。