【11時2分】
8月12日~15日はお盆休みをいただいております。
さて、8月9日は長崎県民にとって大事な日。15日の終戦記念日まで、平和について考えることの多い期間です。
私は平戸市田平町生まれですが、中学1年生から東京の中高一貫校に進学しました。
中学の同級生たちは、当時、8月9日が長崎原爆の日だということを知りませんでした。
当時は本当に驚きました。
一方、長崎の中学生たちは、長崎原爆の投下時刻、「11時2分」まで全員知っています。
この時期、塾生と戦争と平和について話すこともありますが、必ず、みんな投下時刻まできっちり言えます。
今は、時刻までみんな言えるということに、驚いています。
時刻が言えるということが、えらいと言っているわけではありません。
原爆の悲劇、戦争の悲劇を繰り返してはならないという誓いを立てた人がいて、70年以上たった今も、想いが強く引き継がれているということが心を打つのです。
11時2分という時刻は、きっかけに過ぎないと思います。
平和の尊さ、戦争の悲惨さを理解するきっかけだと思います。
大切なのは、今の平和をいかにして守っていくか。
日本は民主主義です。国民の意見が政治に反映されます。
戦争を避け、平和を守るための選択を、国民が迫られる可能性もあるわけです。
そんなとき、子どもたちには、知恵をだしあって、叡智を結集して、平和を守れる国民になってほしい。
そう考えます。